まさか読書カテゴリーの最初の投稿がこの方になろうとは微塵も思っていなかったのだけれど、
最近病みつきになっていてどうにも止まらないので、観念して書く。(笑)
「かもめ食堂」が大好きすぎて、年間30回は見ている。
大体、週末作り置きをしながら流しっぱなしにしているのだけれど、子供達も「えーまたこれー?」と言いつつ、途中から私より熱心に見ていたりする。
だから、片桐はいりさんのことも見れば「みどりさん」という。
そんなみどりさんが、みどりさんとして滞在したフィンランドのことが書いてある本をいつか読みたいな、と思っていた。
ちょっと読み始めたら最後。片桐はいりワールドにズブズブとハマっていった。。。
独特な視点、適度なやんちゃ度、抜群の嗅覚によって辿り着いた場所はどこもかしこも、魅力的に感じる。
そして、今すぐ旅に出たくなる。
そんなフィンランドの旅の中で、ちらっと、弟さんがグアテマラに住んでいるという記述があった。
へーそうなんだ!今、私の中で一番熱い国、グアテマラ!
と思っていたら、すぐにこっちをおすすめされた。(笑)
もちろん読むよねーSaki先生のブログでも聞いたことのある地名がちらほらでてきて、これまた親近感。
そして、この本読んでたら、グアテマラから荷物が届いた不思議。(笑)
もっと彼女の書いた文章が読みたいものだ、と思ったら、これまたすぐリストに上がってきたのが映画館のもぎり嬢をしていた頃の記憶と、それにまつわる映画館のお話エッセイ。
生まれて始めて見た映画は、「南極物語」だ。
父と一緒に、有楽町マリオンで観た。キキララちゃんのピンクの傘を忘れた。
だから、銀座の映画館で働いていた片桐はいりさんのこのエッセイは、勝手にものすごく親近感を持って読んでいた。
が、途中からいい意味での裏切られ方をした。
この方は本当に、映画館そのものが好きなのだ。そして、お芝居自体も。
それは多分、俳優という職業についていなくてもそうなんだろうな、と思った。
止められない好きという気持ちがあちこちから溢れ出ている文章は、読んでいてとても楽しかった。
そして、本だけでは飽き足らず、検索してたらもぎり嬢は「もぎりさん」という短編ドラマになっているではありませんか。(笑)
シュールすぎて面白い。
そして、これにまつわる動画も面白そうなのがちらほらできて危険すぎる。
その昔、一人で日比谷の映画館で映画見たり(「東京日和」を見たのをすごくよく覚えてる)友達とミニシアター系の映画にハマってパンフレット買い集めてたりしてたなぁ、なんてことを思い出して、今はちょっと検索すればすぐに見たい映画にたどりつけて、見ようと思えば自宅ですぐに見れてしまう。
それはそれで便利だけれど、あの頃の「今、ここでしか観られない」感はやっぱり何ものにも変え難いものだったよなぁなんて思う。
まだしばらく、片桐さん熱は醒めやらなさそうなので、動画含め、どっぷり浸かりたいと思います。
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